2月3日~2月5日*最後の3日間*
泣いて泣きはらしてる毎日かと思いきや、逆にフワフワしている中にいます。
私も旦那もまだ認められないっていうか・・・
PANくんの事を知ってる人とは敢えて会わないようにしています。
亡くなったことも話したくない・・・
こんな感じでいいんだろうか…とは思うけど。
2月3日
身体中の力が無くなってオシッコが出ない。
カテーテルで出してもらったら200㏄くらい出た。
やっぱり体重は1.8キロくらいしかない。
エコーで診てもらったら腹水と胸水もある。
息が荒いのは胸水のせいだと。
いつ心臓が止まってもおかしくないと言われる。
今夜か明日が峠になるだろう・・・って。
輸血をすることを決めた。
カルシウムとぶどう糖も補充

カルシウムの数値がとても低いので針は刺したままにしてもらい帰宅後も「生理食塩水・ぶどう糖・カルチコール」を補充できるようにしてもらいました。
この日は夜遅くに長男が帰省してきてくれました。
2月4日
水だけは飲み込んでいたのに、もうペロペロすることもできなくなってしまった。
眼を閉じないので角膜がベロンベロンに剥けてしまった。
昨夜はほぼ一睡もしなかった。
水を飲ませるシリコンで唇がただれてしまった。
水を飲ませるのにシリンジの先に哺乳瓶のようになっているものを使用していました。
そのシリコンで唇がただれてしまう・・・そこまで抵抗力が落ちたか・・・と落胆したのを覚えています。
この日、他県に住む姉夫婦と従妹のクッキーがPANくんに会いにわざわざ来てくれました。
姉は私よりボロボロ泣いててね・・・私の方が泣きたいのにね(笑)
でも姉たちが来たときはとても体調が良さそうでね。
今思ってもPANくんは本当に強い子だったなぁ・・・って。
きっと会いに来てくれたのが嬉しかったんだね。

2月5日の朝
一睡もしなかったPANくん。
でも朝が迎えられたことがとても嬉しかった。
長男が千葉に戻る日でした。きっと会うのはこれが最後と分かっていたから。
長男はなかなかPANと離れられずにいました。
2月5日
病院で酸素室の相談をした。
レンタルできる業者を紹介してもらい帰宅後パパに相談したら「今日届けてくれるなら頼めばいい」と言われた。
午前11時市内の業者に電話すると準備に30分かかるから12時くらいには届けられると思うと言われた。
12時20分業者が来て設置していった。
抱いてるPANの姿を見て「あまり良くない状態なんですね」と言った。
私一人で酸素室に入れるのが怖かったからパパが来るのを待って13時にPANくんを酸素室に入れた。
目が見えなくて怖いのか初めは私たちを探した。
入口から手を入れてPANくんの口元を撫でると安心して眠る。
手を抜くと居ないことに気が付いてまた探す・・・を何度か繰り返す。
10分くらいすると落ち着いて眠りについた。
酸素室に入って40分後、とても呼吸が落ち着いて見えた。
こんなにしっかり眠れているPANを見るのは3日ぶりで、もしかしたらこのまま良くなるんじゃないかと思ったくらい。
16時すぎchocoたちの散歩に行くから・・・と母に来てもらい見ててもらった。
16時40分散歩から帰ってきて酸素室からPANを出して抱っこする。
この時、とても違和感を感じたのを覚えている。
お昼過ぎに抱っこした時も首がグラグラしてたけど更に身体はグニャグニャで、まるで産まれたての新生児を抱っこしているみたいだった。
そう思っていると同じタイミングでパパが仕事を終えて2階に上がってきた。
普段は17時半ごろにならないと上がってこないのに…珍しいと思った。
私がPANを抱っこしたままパパがシリンジで水を飲ませる。
この時、抱っこして顎の下にタオルを挟もうとしたらPANくんは自分で顎を上げた。
いつも通りの事だけど今考えると死の直前なのに凄い子だなぁ・・・って思う。
お水は嫌がらずに飲んで安心した。
パパに抱っこを代わり、少しするとパクパク口を開けて何か話す。
そうしてもう一度、パクパク口を開けて話す。
その後、大きく口を開けて深く息を吸い込む。
もしかして?と心臓を触るともう止まっていた。
時計を見ると17時ちょうどだった。
パソコンからは何度やってもアップ出来なかった酸素室でグッスリ眠るPANくんの動画。
酸素室をレンタルしたことも正しかったのか…どうかは今となっては分からない。
この時が最後になると分かっていたら酸素室なんかに入れないで抱いていれば良かった‥‥と後悔したり。
酸素室があったからパパが来るまで待てた‥‥とも思えるし。
どんなに考えても答えは出ないから、少しでも楽になれたなら良かったと思うしかない。
私は神様に一つだけ最後のお願いをしていた。
どうか苦しまず逝かせてください。
痙攣を起こすこともなく、本当に穏やかな最期でした。
今でも旦那と話す。
最後に 「もういくね」 「ありがとね」 って言ったよね・・・と。
クールでマイペースで誰にでもニコニコするタイプの子じゃなくて。
私たちにしか見せないたくさんの表情を持つPANくん。
心残りなのは・・・
やっぱり8才までしか生きさせてあげられなかったこと。
みんなは言うの。
3才までしか生きられない・・・って言われてきたんだから十分じゃない‥‥って。
そんなこと。
そんなこと私たちには関係なかった。
健康な子の半分しか生きられなかった。
やっぱりね。それがイチバン心残りなんだよ。
まだまだ一緒にいたかった。
ただそれだけなのにね。

PANくんはお花畑の中にいます。
みんなに愛されてたPANくんは幸せだなぁって思います。
さよなら するまでもう少し時間がかかりそう。
病気と闘っているたくさんのワンちゃん猫ちゃん、飼い主さんみんなに穏やかな日々が続きますように・・・
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